日経平均の予想レンジは、1万7550円―1万7700円。
新光証券エクイティ情報部ストラテジストの瀬川剛氏は、日米主要企業の決算発表を見極めたいとの姿勢を指摘し、「市場の躍動感が失われている流れは変わらない」と語った。また「米FOMC議事録で追加利上げの議論が行われていたことから、日米市場ともにさえない展開となりそうだ」との見方を示した。
マネックス証券投資情報部長の清水洋介氏も「寄り付きはマイナスになる可能性が高い。前日の機械受注が悪く、米国株安でその影響が思い出されるだろう。出来高・売買代金も少なく、方向感がはっきりしない」と説明した。次の注目点としては、企業業績と米経済の底割れがあるかどうかを挙げた。
米連邦準備理事会(FRB)が11日に公表したFOMC議事録は「委員会は、インフレ低下を促進するため、一段の政策引き締めの必要性が明らかになる可能性があるとの点で合意した」と指摘している
http://today.reuters.co.jp/investing/financeArticle.aspx?type=marketsNews&storyID=2007-04-11T230823Z_01_nTK3128434_RTRJONT_0_MnTK3128434-2.xml
開市場委員会(FOMC)議事録で一段の利上げの可能性が示されたことが重しとなった。
シティグループ(C.N: 株価, 企業情報 , レポート)の経営再建策が、低迷する株価を押し上げるに十分な材料ではない
との不安が、ダウ工業株30種を圧迫した。ダウ平均は9日ぶりに反落、シティグループ
は1.2%安。
FOMC議事録で、経済成長の減速と、コアインフレが低下することへの不透明性の両
方のリスクが指摘されたことを受け、相場は午後に大きく下げた。
インテグレ・アドバイザーズのマネジング・ディレクター、エマニュエル・ワイントラ
ーブ氏は「相場は年初から次の動きは利下げとみていたが、いまは誰にも分からなくなっ
た」と指摘。「きょうのFOMC議事録は良くなかった。途方に暮れているという感じだ
。現時点では、最良のシナリオがインフレ環境で、最悪のシナリオはスタグフレーション
環境といえる」と述べた。
ダウ平均は3月28日以来最大の下げ率を記録した。前日までは8日続伸しており、続
伸の期間は過去4年間で最長となっていた。
シティグループは、総従業員の約5%にあたる1万7000人の人員削減に踏み切るこ
とを明らかにした。ここ数週間にわたってシティの経営再建策は予想されていたため、シ
ティの株価は3月中旬以来7.5%上昇していた。
S&P金融指数<.GSPF>は0.8%安。
この他の金融株や住宅関連株も下げた。全米リアルター協会(NAR)が、貸出基準の
引き締めは住宅市場の回復を遅らせるとの見方を示したことや、米抵当銀行協会(MBA)
が発表した米週間住宅ローン申請指数が4週連続で低下したことがなどが背景。
ダウ・ジョーンズ米住宅建設指数<.DJUSHB>は約2%安。
国際通貨基金(IMF)はこの日、住宅市場の落ち込みは、米経済成長の減速を招くだ
ろうが、リセッション(景気後退)は引き起こさないとの見方を示した。IMFは200
7年の米経済成長率見通しを昨年9月時点の2.9%から2.2%に下方修正した
http://today.reuters.co.jp/investing/financeArticle.aspx?type=marketsNews&storyID=2007-04-11T221319Z_01_nTK3126947_RTRJONT_0_MnTK3126947-1.xml
由の注文状況は、4270万株の売りに対して4300万株の買いで、差し引き30万株
の買い越しになっているとの観測が出ている。
http://today.reuters.co.jp/investing/financeArticle.aspx?type=marketsNews&storyID=2007-04-10T233613Z_01_nTK3127072_RTRJONT_0_MnTK3127072-1.xml
に発表される2月の機械受注次第ながら、市場予想に近い数字となれば、米国株高を受け
て、買い先行で始まる見通し。その後は、為替動向や日米企業の決算発表にらみで、もみ
あう展開が想定されている。短期的には高値警戒感から利益確定売りが出やすいものの、
押し目買い機運も強く、底堅さを保つ見通し。
日経平均の予想レンジは、1万7600円―1万7850円。
http://today.reuters.co.jp/investing/financeArticle.aspx?type=marketsNews&storyID=2007-04-10T230518Z_01_nTK3126991_RTRJONT_0_MnTK3126991-1.xml
反発でエネルギー株が上昇したほか、大幅な人員削減を計画していると伝えられたシティ
グループ(C.N: 株価, 企業情報 , レポート)も買われ、相場を押し上げた。
シティグループは、少なくとも1万5000人の人員削減を計画しているとの報道が好
感され、1.6%上昇。ダウ工業株30種とS&P総合500種指数の上昇を支えた。
原油価格が再び上昇し始め、エネルギー株を支援した。エクソンモービル(XOM.N: 株価, 企業情報 , レポート)やシェ
ブロン(CVX.N: 株価, 企業情報 , レポート)が買われ、S&P総合500種指数を支えた。
主要株価指数は、2月下旬の下げをほぼ取り戻した。
ただ、決算発表シーズンを控えた警戒感から相場の上値は限定された。アルミ大手のア
ルコア(AA.N: 株価, 企業情報 , レポート)がこの日の引け後に発表した第1・四半期決算はリストラ費用を除く利益が
アナリスト予想を上回った。アルコアは0.09%高と小幅上昇。ベアースターンズは9
日、アルコアおよびアルミ業界全体の見通しを引き上げた。
ロイター・エスティメーツによると、S&P500種採用企業の第1・四半期の増益率
予想は前年比5.0%と、期初予想の9.2%から低下している。
このほか、11日の3月FOMC議事録発表を控え、一部投資家の間では積極的な売買を
手控える姿勢が強まった。
エクソンモービルは1%高、シェブロンは2.05%高。
米原油先物<CLK7>は0.38ドル高の1バレル=61.89ドル。
住宅建設最大手DRホートン(DHI.N: 株価, 企業情報 , レポート)は1.54%安。同社は、第2・四半期(1―3月)
の新築住宅の純受注数が前年同期比37%減と大きく落ち込んだことを明らかにしたう
えで、春の販売シーズンが例年ほど強いスタートになっていないとの見方を示した。
住宅融資を手掛ける金融機関も、住宅市場への懸念から大きく下げた。インパック・モ
ーゲージ・ホールディングス(IMH.N: 株価, 企業情報 , レポート)は11.96%急落、ノバスター・フィナンシャル
(NFI.N: 株価, 企業情報 , レポート)は4.1%下落した。
http://today.reuters.co.jp/investing/financeArticle.aspx?type=marketsNews&storyID=2007-04-10T222350Z_01_nTK3126947_RTRJONT_0_MnTK3126947-1.xml
日経平均 17664.69円(79.07円安)
17613.15円─17706.92円 出来高 19億8990万株
東京株式市場は、反落。日経平均<.N225>は閑散商いのなか、前日の強地合いから上げ
一服となり、軟調に推移した。米雇用統計を受けて、連休明けの米国株式市場が期待して
いたほど上昇しなかったことに対して失望感が広がったほか、11日発表の2月機械受注
や週末の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)を控えて利益確定売りや戻り売りに押
される展開となった。前日に上昇したハイテク・自動車株など輸出関連株が軟調。
半面、鉄鋼市況の上昇に加え、中国の温家宝首相の訪日を控えて中国関連株として鉄鋼
株が物色された。非鉄株・機械株なども堅調。
東証1部の騰落数は、値上がり543銘柄に対し、値下がり1054銘柄、変わらず
東証1部の騰落数は、値上がり551銘柄に対し、値下がり1007銘柄、変わらず168銘柄だった。
5日の米国株がしっかりで引けたことを受けて、日経平均は小高く始まった。しかし、海外勢の動きが鈍かったことで、1万7500円台の上値を買い上がる動きは出なかった。
一方で、利食い売りに押されて1万7400円台に下落した場面では押し目買いが入って下値も限定的。結局、1万7500円をはさんで小幅なレンジ取引に終わり、方向感は定まらなかった。
商いも薄く、東証1部売買代金は2兆0937億円と低水準にとどまった。これには、米雇用統計を控えて様子見ムードが強まった影響も大きい。
不透明感のくすぶる米国景気については「米住宅市場の下落による米個人消費への圧迫が基本的な懸念材料だが、米雇用がしっかりしていれば個人消費をサポートする」(準大手証券)ことから、雇用統計が関係者の注目を集めている。
ロイター調査によると、3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が12万人の増加となる見通し。過去2年間で最も低い伸びとなった前月の9万7000人増から伸びが拡大すると予想されている。
市場では「増加数が10─15万人なら消費の失速はないだろう。ただ、20万人以上になればインフレ懸念が、5万人以下なら景気失速懸念が出てともに株価にはマイナスに働きそうだ」(シンクタンク)との見方が出ている
http://today.reuters.co.jp/investing/financeArticle.aspx?type=marketsNews&storyID=2007-04-06T062718Z_01_nTK3123661_RTRJONT_0_MnTK3123661-2.xml
日経平均は1万7500円前後で小じっかりに推移している。東芝(6502.T: 株価, ニュース , レポート)、アドバンテスト(6857.T: 株価, ニュース , レポート)、京セラ(6971.T: 株価, ニュース , レポート)、TDK(6762.T: 株価, ニュース , レポート)など値がさハイテク株が堅調となっている。
東洋証券情報部ストラテジストの大塚竜太氏は「週末で米雇用統計を控えて動き難く、方向感がない展開。日米の決算発表がこれから始まるので、積極的に買いづらい。物色の対象も定まっていないが、ハイテク株がしっかりとなっている」と述べた。
http://today.reuters.co.jp/investing/financeArticle.aspx?type=marketsNews&storyID=2007-04-06T050238Z_01_TK3122095_RTRIDST_0_JAAESJEA835.XML