今日の株式見通し――下値を探る動き

今日の東京市場は、下値を探る動きになりそうだ。

昨日の日経平均株価は、上値の重い値動きだった。前日の米国株式は上昇していたものの、円相場の急反発が嫌気され利益の確定売りが先行した。また、鉄鋼株や資源株など、ここまで相場の上昇をリードしたセクターが軟調な値動きだったことも相場全体の戻り売り基調を強め、終日下値を切り下げる展開となった。そして、昨日の米国株式は大幅反落となった。発表された小売売上高が市場予想を下回ったことに加え、サブプライム住宅ローン問題が金融全般に影を落とし始めたことが懸念され、売りが先行。さらに、住宅ローンの延滞が増加しているといった報道もあり、取引終了にかけて下げ足を速めた。ＮＹダウは2％近い下落となり、終値は今月5日の終値12050ドルに迫った。また、シカゴ市場の日経先物の清算値は16800円を割り込んだ。これを受けて、本日の東京市場は、大きく値を下げてスタートしそうだ。昨日から見られ始めた調整気分は、米国株式の急落もあり本格化するだろう。また、円相場が再び116円台前半まで上昇していることも、相場を押し下げる要因となる。一方で、日興株にＴＯＢ価格を引き上げる動きがあるなど、一部の銘柄には再編への思惑での買いは期待できる。また、高配当期待の銘柄には押し目買いが入りそうだ。そのため、本日の相場は戻り売りに押されながら下値を探る動きになりそうだ。

　昨日の日経平均株価は4日ぶりに反落。3月7日～12日まで4日にわたって戻り高値を更新したが、昨日の高値は17299円までと、前日の高値17325円を上回ることができなかった。逆に、前日の安値を3日ぶりに下回ったことで、目先では17325円が16532円（3月5日安値）からの上昇トレンドの天井になった可能性もある。下値では、9日安値17100円がサポート。ただし、これを割り込み8日の高値17090円からのチャート上のマドを埋めると調整の動きが強まり、心理的な節目の17000円が意識されそうだ。なお、この下の水準の節目は、100日移動平均線16934円、16532円～17325円までの上昇に対し61.8％押しとなる16835円、そして3月8日安値16685円などがある。一方、上値では17200円台は今週はじめのもみあいゾーンであり、ここでは戻り売りが予想される。ただ、昨日の高値17299円を上回ると、あらためて上昇トレンドが形成されそうだ。その場合、昨年来高値18300円（2月26日）～16532円までの下落に対し、その50％戻しとなる17416円が目標になる

http://www.traders.co.jp/stocks_info/kokunai_stocks/market/market.asp


今日の株式見通し＝続落、米株安・円高進行を嫌気


東京　１４日　ロイター］　市場関係者によると、きょうの東京株式市場は、米国株 

式市場が大幅安となったことや、為替市場で円高／ドル安が進行したことを嫌気して、続

落する見通し。株売り・債券買いの動きが想定されている。日経平均は、底値を探る展開 

となりそうだ。 

　日経平均の予想レンジは、１万６７００円―１万６９００円。 

　三菱ＵＦＪ証券投資情報部長の藤戸則弘氏は、円キャリー取引の巻き戻しで為替が１１ 

６円台の円高となったことを指摘、「株売り・債券買いになるのではないか」との見方を  
示した。 

　そのうえで「問題は、２番底になるかどうか。１万６５００円水準で防衛できるかが、 

今後の調整期間を決めるだろう」と語った。 

　市場では、米国市場が住宅部門への懸念から下落し、円キャリー取引の巻き戻しが起き 

たことを背景に「シカゴ日経平均先物終値１万６７９０円（ドル建て）が下値として意識 

される。もう１度底値を探る展開になりそうだ」（リテラクレア証券投資情報部長の井原 

翼氏）との声も聞かれた。
http://today.reuters.co.jp/investing/FinanceArticle.aspx?type=stocksNews&storyID=2007-03-13T225840Z_01_nTK3101928_RTRJONT_0_MnTK3101928-3.xml